気温差の激しい季節になりましたね。
寒くなるとすぐ鼻水が出たり、鼻詰まりになりやすく、口呼吸になると今度は喉が乾燥して風邪に発展して行くことが多かった私ですが、今年は悪化に至らず元気に過ごせています。
そういえば、子どもが生まれてから病院にお世話になったことも寝込んだことがないかも…と気づき、自分でも驚きました。
こんな私も以前は1年に1度は熱を出していたのに。
あの時から何が変わったのか…と考えてみたのですが、大きな変化といえば食生活くらいしか思い当たらず、今回この記事を書くに至りました。
タイトルに食養生とつけましたが、そんなたいそうなこともしていないので、まじめに食養生しておられる方に叱られるかもしれません(笑)
私のようなズボラーでもできる食養生として、だれかの参考になれば嬉しいです。
食養生とは
食養生とはどういうことなのか、調べてみました。
食養生とは、文字通り ”食で命を養う“ということ。私たちの身体は食べ物から摂る栄養素でつくられているため、食を整えることが健康を保つ一番の基本となります。自分の身体に必要な食べ物をきちんと見極め、日々の食養生で健やかな身体づくりを心がけましょう。
検索していて知ったのですが、今頃は食養生コーディネーターという資格もあるのですね。
それだけ、食と健康のつながりが重視される時代になったということでしょうか。
食養生は東洋医学(日本漢方~中医学)の考え方です。
日本で主流の西洋医学では薬で症状を緩和したり、命を救う治療をしますが、古来からある東洋医学は誰もが持っている自己治癒力を導く医術です。
東洋医学は漢方などの生薬や鍼灸なども使いますが、その前に体質・内臓機能のバランス・性格傾向を把握し、養生をして体質を改善し、自己治癒力を伸ばしていく医術と言えます。
欧州やインドなどで盛んなホメオパシーも食養生の考え方が根底にあり、日々の暮らしが、その人の体を作っている…という考えはかなり古い時代からあったようですね。
ある本で目にした一説ですが
『体が車で、自分がドライバーだとすると、まずは自分の乗っている車がどんな車なのか知ること、そうするとどんな運転をすればよいか、どの道を走り、どうメンテナンスすればよいかがわかり、それをすることでその車に長く乗れることができる』
日々の生活や食生活が人の体に優しく、自分の体にあったものであったら、健康寿命を延ばすことも可能かもしれませんね。
食養生を始めたきっかけ

私は小さいころから子どもを出産するまでは、ごくごく普通の生活をしてきました。
母親が、薬膳料理やマクロビなどに興味を持ち講座に行っていたこともありますが、私と同じズボラーな母なので続くこともなく、毎日の食事は食養生とはほぼ無縁…。
岡山の田舎育ちなので、自家製の野菜や祖母の煮物などもよく食べましたが、大きくなるとカップラーメンやコンビニの弁当、ファーストフードもよく食べていました。
炭水化物とタンパク質と野菜をバランスよく食べるというくらいの考えはありましたが、加工品の中に何が入っているかなどは考えたことがなかったし、病気に関しても体調が悪いとすぐ病院へ行き、薬で治すという考えを持っていました。
食に関心を持つようになったのは、2013年に出産した長女が乳児期から関節あたりにかゆみがあって、それを何とかしてやりたいと悩んでいたことと、同時期にママ友のお家で”子育て教室”という勉強会に参加するようになったことがきっかけでした。
子育て教室では、食品についてや日用品についてを中心に、子どもを心身ともに健康に育てるために必要な情報を教えてもらい、何も知らなかった私にとって、目からうろこポロポロでした。
今まで何も考えず食べてきたことで、赤ちゃんがアトピーになったのかもしれないという現実を知って後悔しました。
私のところにやって来てくれた赤ちゃんを心身共に健康に育てたい…
その思いから、我が家の食生活も少しづつ変わって行きました。
娘のアトピーの話はこちらから↓↓↓
食養生のはじまり

私は食養生のセミナーに参加したことも、コーディネーターの資格も持っていません。
本を読んだり、子育て教室で得た情報、中医学やマクロビなど様々なネットからの情報を基にして、無理なくできそうなことは試してみて、自分に合っていると感じたことは続けるという、いいとこどり自己流食養生です。
そんなわけで私のしていることが万人に良いかというと???です(笑)
もしご自分の体質を把握してから食養生に取り掛かりたいという方はこのようなサイトで簡単に体質を知ることもできるのでお試し下さいね。
私が食養生の第一歩として、まず変えていったのはこの3つ。
- 水
- 調味料
- 原材料にこだわる
何をどう食べるかの前に、どういうものを体に入れるかを考えました。
水について

人間の体の60%は水。
体内で水分と大きく関わってくるのが、栄養を循環させる血液、毒素を排出する尿、体温を調節する汗。
どれも健康と切り離せないものです。
そんな大切な水はありがたいことに、蛇口をひねれば出てきます。
しかも日本は世界でも珍しく水道水をそのまま飲めることで有名ですが、それは塩素消毒で殺菌しているから。
水道水には塩素のほかにも、発がん性物質であるトリハロメタンや鉛、農薬などが含まれている可能性が高いといわれています。
我が家は家を建てたときにキッチンに逆浸透膜浄水器をつけました。
これは水道水から純水が作れるという浄水器で、心配な物質を取り除いてくれます。
ただ真水を飲み水にするのはよくないという説もあったので、今はさらに自宅の水でミネラルウオーターを作るウォーターサーバーを設置して併用しています。

我が家はお茶も入れますが、基本は常温の水で水分補給をしています。
小さい子どもたちも、喉が渇いたら自分で水を入れて飲んでくれるので便利です。
浄水器や、サーバーはさまざまな種類がありますから、自分がこれ!!と納得できるものがよいと思います。
高価なものでなくとも活性炭を利用するだけでも随分変わってくると思いますよ。
調味料について

砂糖・塩・酢・酒・みりん・醤油・味噌などの、どこのお家にもある調味料。
毎日の調理の必需品ですよね。
出番が多いからこそ、調味料の原材料や製造方法にこだわったものを使うようにしています。
あなたは調味料を買うときにどういう基準で買っていますか?
以前の私は、新しい調味料がテレビCMで流れると試しに買ってみたり、特売のものを買っていました。
勉強会で精製された白砂糖の怖い話、精製塩と天然塩の違い、昔ながらの製法でなく早く美味しく作られた醤油や味噌の話を聞いてからは…
- 買い物をする時に表示を見る
- それを食べたときに体が喜ぶのかどうかを考えて買う
というように変わりました。
何を食べてもすぐに病気になるということはありませんが、生活習慣病という言葉があるように、毎日摂取するものが蓄積されて病気を作るのだとしたら、できるだけ体の負担にならない自然なものを摂りたいと思います。
- 原材料の産地や栽培方法、遺伝子組み換えの有無
- 添加物の有無
- 昔ながらの製法(天然醸造・天然発酵)で作られているかどうか
私がよく使っている調味料を載せておきます。もしも調味料を変えてみようと思ったら参考にしてみてください♪
◎砂糖:砂糖は健康を阻害することが多いのでできるだけ使わないほうが良いけれど、ミネラルの多いサトウキビが原材料のきび砂糖や素焚糖、お菓子作りには黒糖・生はちみつ・玄米水飴・ココナッツシュガー・メイプルシロップ・甘酒などを使い分けるようにしています。
原材料もできればオーガニックがいいですね。
以前はオーガニックの甜菜糖も好んで使っていたのですが、原料のビートの遺伝子組み換えが問題になっているようなので、最近は使用を控えています。
◎塩:天然塩といってもピンキリだし、種類もたくさんあって悩みますが、私は伊豆大島の天然海塩のFlower of oceanシホ、フランス塩田のゲランドの塩、ベトナムの天日海塩のカンホアの塩を使っています。人間の体が正常に動くためにはミネラルが必須だそうなので、日々の食事でミネラル補給ができると最高ですね。
◎酢:酢は保存性も高く、添加物を必要としないため、原材料を見ただけでは製法を判断することはできません。昔ながらの製法だと熟成された栄養価の高いお酢が出来上がるのに1年はかかるそうです。しかし、流通している多くの酢は大量に早く製造するため、それほどの栄養は期待できないかもしれませんね。
◎醤油・味噌・みりん:安価で出回っている味噌もとても美味しいですが、短期間でうまみを出すためにアミノ酸などが添加されていたり発酵促進剤を入れて製造されている場合が多いので、購入の際に表示を意識して見ると良いと思います。
醤油は大豆・小麦・食塩。味噌も大豆・大麦・食塩ととてもシンプルな原材料であることが天然熟成の証です。
みりんには本みりんとみりん風調味料があります。原材料と熟成期間が大きく違います。本みりんはもち米・米麹・米焼酎というシンプルなものでできていますが、中には醸造アルコールで作っているものがあります。みりん風は水飴や酸味料などの添加物が入っているものが多いので表示を見てみてください。
さらに欲を言えば国産原料であると良いですね。
私は井上醤油さんの古式醤油を使っています。アミノ酸が入ったうまみの強い醤油に慣れていた旦那さんは、醤油を替えたときにすぐに気が付きましたが、たまたま見つけたウェルカムジョン万カンパニーさんの宗田節という、瓶の中に宗田がつおのふしが入った商品を購入。古式醤油をその瓶に注いでおくととても美味しい出汁醤油が完成し、旦那さんも満足しています。
味噌はスーパーやインターネットで見つけたよさそうなものを購入しいろんな味を楽しんでいます。
そのほかのソースやマヨネーズ、ケチャップ、オイスターソースなどの調味料も『調味料 オーガニック』などで検索すれば添加物を使用していないものがたくさんありますので、探してみるとよいと思います。
スーパーにある大量生産のものに比べて値段は張りますが、一度買うとそう早くなくならないので、今使っているものが済んだ時にはちょっと意識して1つずつ買いそろえてみてはいかがでしょう。
食品の原材料にこだわる

ズボラーなのですべてを手作りにするとかは無理(笑)
自分がしんどくなることは長続きしないので、完璧を求めず、無理なくできることだけしたら、あとは買うことにしています。
そんな私のこだわりは原材料…
- 小麦粉は国産で、米粉は無農薬、ベーキングパウダーはアルミフリー、イーストは天然酵母
- 玄米は無農薬のものを買う
- 野菜や果物はできるだけ無農薬で、どうしても無理なら減農薬
- 卵、肉はなるべく自然な形で育てられたものを選ぶ
- 加工品はできるだけ添加物が少ないものやキッチンにあるもので作られた商品を選ぶ
- 自家菜園でとれた旬のものを食べる
- お茶の葉は無農薬を選ぶ


ほかにもいろいろありますが、パッと思いついたことを書いてみました。
私の住んでいるところはイノシシやシカがとことこ道を横断するような田舎で、スーパーへ行くとこだわった物はなかなか手に入りません。
ですが、現代はスマホがあれば良いものが手軽に買えるので助かります。
よく利用しているショップ
こだわって買い揃えていると、どうしても割高になってしまって、我が家の食費は皆さんに驚かれるかもしれません。
家族や自分が健康でいられるなら…と思いながら、時にはレジャー費や固定費を削りながら、購入して来ました。
食養生の甲斐あってか旦那さんも(←この人は良い物も本人の知らぬ間に食べているけど、よくない物を好んで食べていますが…笑)私も長い間、風邪などで病院にかかっておらず、薬にもお世話になっていないので、医療費分が食費に上乗せできています。
まとめ

食養生とは、食で命を養うこと。
まずは毎日体に入れるものから見直してみましょう。
- 水は良いものを摂る
- 調味料は昔ながらの製法のものやじっくり熟成されたものを選ぶ
- 食材の原材料はできるだけ自然なものや無農薬、有機栽培、添加物フリーを選ぶ
今回は食養生の基本編として、どういうものを体に入れるのかが中心のお話でした。
次回はどう食べるかについてお話したいと思います( *´艸`)
保育士母さんのエッセイはこちらから↓↓↓
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